どうも、ちょびブログのちょびです
今回紹介するのは、メンタリストDaiGoさんの著書「自分を操る超集中力」です。
メンタリストとして数多くのメディアに出演されているDaiGoさんですが、
実は、かつてはLD(学習障害)を周りから疑われてしまうくらいに集中力がない子だったそうです。
そのため成績も悪く、成績順位も227人中224位、
また、周りの子たちと同じようにじっとしていられない子だったからなのか
小学校1年生から中学校2年生までの8年間もの間いじめを受けていて
いまのDaiGoさんからは想像もできない少年時代でした。
そんなDaiGoさんは周りに自分の力を認めさせるために
「自分を変えよう」と決意して
長い間、心理学や脳科学の専門書を頼りに、
集中力をつくりだす方法を研究し続け
独学で、予備校などに通うことなく慶應義塾大学の理工学部に合格。
いまでは1日に10〜20冊もの読書をしつつ
様々な場所で活躍されています。
DaiGoさんは「手に入れた今のポジションはすべて集中力のおかげ」と話しています。
集中力は持って生まれた才能ではなく
集中力はトレーニングによって強化できることをDaiGoさんが実体験で証明してくれています。
集中力を身につけることで
短時間で高い成果を出すことができるようになります
今回はそれらを本書の中から紹介していきます。
それではいきましょう!
著者
DaiGo/メンタリスト
人の心を読み、操る技術”メンタリズム”を駆使する日本唯一のメンタリスト。
数多くのテレビ番組や、企業のコンサルや大学の特任教授なども勤めている。
集中力を高める2つのアプローチ
集中力の源であるウィルパワーを鍛えることで、集中力を高めることができます。
ウィルパワーを鍛える方法は主に2つあります
・ウィルパワーの総量を増やす
・ウィルパワーの消費量を節約する
この2つを意識してトレーニングを積むことで
結果的に集中力を高めることができるのです。
それらをそれぞれ解説していきます。
ウィルパワーを増やす
ウィルパワーは前頭葉の体力です。
人は生まれつき筋力の強い人もいれば、弱い人もいるように
持って生まれたウィルパワーにも個人差があります。
でも、筋力が弱い人でも
筋力トレーニングで筋肉を鍛えることでパワーアップできるように、
ウィルパワーもトレーニングで鍛えることができます。
そのトレーニング法について
先に結論から言ってしまうと「姿勢に気をつける」です。
いきなりこんなこと言われてもパッとしないですよねw
ウィルパワーの総量を増やすためのある実験によると
学生たちを集め、3つのグループに分けて、
それぞれのグループに分かれてにある指示を出して
2週間過ごしてもらうという実験をしました
グループNo.1「立っている時も、座っている時も姿勢に気をつけて過ごす」
グループNo.2「食べたものをすべて記録する」
グループNo.3「常に前向きな気持ちやポジティブな感情で過ごす」
この実験の後、
学生たちは集中しづらい環境で単純作業を黙々とこなすテストを行い
それぞれのグループのウィルパワーの総量を比較しました。
その中で最も成績が良かったのは、
集中力を必要としそうなイメージの「記録をする」グループNo.2ではなく、
グループNo.1の
「2週間、立っている時も、座っている時も姿勢に気をつけて過ごす」というものでした。
なぜこのような結果になったのでしょうか?
それは、
日頃から無意識に行っていることを
「やらないようにすること」は強い集中力を必要とするからです。
姿勢を正すという行為は、意識しないとなかなかできないものです
ふと気を抜くと猫背になったり、足を組んでしまったりします
それを2週間我慢して、気をつけて生活することで無意識の行動が強く認識されます。
「猫背にならないように…」と胸を張ったり、足を組みそうになったらすぐに直して…と
実際に試してみると想像以上に集中力を必要とします。
ウィルパワーは「はっ」と気づき、
改めるという行動を繰り返すことで鍛えることができます。
これは「セルフモニタリング効果」といい、
自分を客観的に観察することで「上手くいった、ダメだった」と評価することで
達成感や反省によって行動をさらに強化する方法です。
このセルフモニタリング効果を利用することでウィルパワーの
総量を増やしていくことができます。
ウィルパワーを節約する
ウィルパワーを節約する方法を知る前に
まずウィルパワーが消費される、
つまり集中力を使っているシーンを想像してみましょう。
・机に向かって勉強している
・パソコンで企画書を作っている
・手元に意識を集中して編み物をしている
これらはわかりやすく集中力を使っているシーンですが
実は、
・ダイエットのためにデザートを我慢している
・妻と口論になりそうだったが、言い返さずに堪えた
・セミナーを受講して、将来の自分を想像した
これらのように
「なにかをやる」「なにかをやらない」「なにかを望む」という選択に対する決断にも
脳は集中力を使い、ウィルパワーはどんどん減っているのです。
このように意思決定による疲れを「決定疲れ」と呼んでいます。
こういった選択と決断はどんなに小さな決断であっても、
塵も積もれば山となるように、疲れはどんどん蓄積されていきます。
これらを上手く回避する方法として
今回のウィルパワーの節約術である「習慣化」が役に立ちます。
習慣化は、すぐに決断ができる仕組みづくりのことで
習慣化ができるようになると、ウィルパワーを消費することなく集中状態になれます。
例えば、自転車は一度乗れるようになると
誰もがほぼ無意識で乗れるようになります
これは自転車に乗るための集中を前頭葉が担うことをやめ、小脳が使われるようになるからです。
つまり、自転車に乗る動作に集中しなくてもいい状態を作り上げることが
ウィルパワー節約術の習慣化なのです。
自転車の例だけでは理解しづらいと思うので具体的な手法を紹介します。
これはバッチ処理というもので、
細かい仕事は1日の終わりなどの、どこかのまとまった時間に片付ける方法です
コツはまとめて最後に一気にやること。
用意するものは、大きな付せん、もしくはスマホのメモアプリや音声録音アプリなど。
仕事や勉強中にやらなくてはいけないことを思いついたら
いったんメモしてすぐに頭の外に出してしまいます。
現在やっている仕事や勉強に集中状態にいるのなら
それ以外のことをやらない、考えない状況を無理矢理つくるのです。
そして全てが片付いた後に、まとまった時間でメモしたことを処理するのです。
こうすることで集中状態を途切れさせることなく、
無駄なウィルパワーの消費を抑えることができます。
さいごに
いかがでしたか?
僕はDaiGoさんのYouTubeチャンネルをよく観ているのですが
あんなにスラスラと数多くの知識を話すことができるDaiGoさんが
実は昔、成績が悪かったなんて信じられませんよね。
本書で紹介されている集中力のトレーニング法については
他にもたくさんわかりやすく書かれているので
もし興味があればぜひ読んでみてください。