いまの世界中の先進国は、どんどん長寿化が進んでいます。
これは皆が健康で長い人生を謳歌できるという良い面と、
生活していくためのお金をどう工面するかという課題もあります。
LIFE SHIFT〜100年時代の人生戦略〜では
2007年生まれの2人に1人が103歳まで生きると言われています。
(2021年10月に、LIFE SHIFT2が発売されました!)
長く生きるということは
それだけ生きるためのお金が必要になってきます。
今の日本の定年退職は65歳、
これから70歳、75歳と段々と繰り上げられていくかもしれないし
老後には年金の他にも2,000万円必要だという話もあります。
正直そんな長く、寿命ギリギリまで働きたくないです。
できれば人生の中で必要なお金を早くに貯め切って
老後を安心して暮らしたい。
そう思う人は多いはずー。
生活に困らない、経済的な自由を手に入れるための
お金にまつわる5つの力を紹介していきます。
今回の記事は
最初から最後まで、有益なことしか書いていません。
でも、お金に関する知識はボリュームが大きすぎて
この記事だけじゃ説明しきれません…!
なので、
「こんな長い記事読んでられないよ」
「もっと深掘りした内容が知りたいよ」って人は
下に今回参考にした書籍のリンクを貼っておくので
買って読んでみてください。
この本は一家に一冊は置いておいて欲しいです。
参考にした書籍
経済的な自由とは
経済的自由を簡単に言うと
働かなくても生活が豊かなお金持ちの人のことです。
お金持ちにはある条件があります。
みんながなりたいお金持ち
経済的な自由を手に入れる条件。
それは「生活費 < 資産所得」という公式が成り立っていることです。
資産所得というのは、
不動産や株などの投資で得られる所得で
資産を働かせることで得られる収入です
よく不労所得なんて呼ばれたりします。
ちなみにこれの逆としては
労働所得があります。
労働所得は、自分が働くことで得られる収入で
給与所得や事業所得がこれにあたります。
つまりお金持ちの人は資産所得の額が
生活費を上回っているからお金持ちは経済的に自由を得ているのです。
経済的な自由を達成するには
経済的自由を手に入れる方法はとっても単純です。
生活費が低ければ低いほど、
資産所得が高ければ高いほど
労働で稼ぐ必要がなくなり、経済的自由に近づきます。
つまり、経済的自由を目指すということは
- 生活費を減らす
- 資産所得を増やす
この2つを取り組んでいくことになります。
でもこれがなかなかできない…。
なのでここでお金にまつわる5つの力が大事になってくるのです。
お金にまつわる5つの力
生活のためのお金を気にせず、
あなたが本当にやりたい事だけをやれるようになるためには
経済的自由を得るしかありません。
5つの力を身につけることで、
毎月お金が不足してカツカツな状態から
家計が健全にまわりだし、豊かな生活が送れるようになります。
今回はざっくりと5つの力の概要のみを紹介します。
もし、もっと具体的な方法を知りたければ本を買って読んでください。
お金に悩んでいる人には絶対にためになりますよ
Kindleなら試し読みもできます。
貯める〜支出を減らす力〜
まず5つの力の最初の入り口はここから。
「貯める力」を養う。
貯める力とは生活の満足度を下げることなく支出を下げる力のことです。
お金を貯めるには支出(生活費)を減らすことが最も効果的なので
まずは毎月かかり続ける「固定費」を見直しましょう。
例えば「6万円の買い物」と聞くと高く感じてしまいますが
「月々5000円の固定費」と聞くとなんだか安く感じてしまいませんか?
でもこれはどちらも同じ「年間6万円の支出」なんです。
なので毎月かかり続ける固定費を削減できれば、
支出の節約効果は絶大です。
しかも固定費の場合、
一度見直せばその効果がずっと続きます。
そしてさらに効率よくお金が貯まる仕組みを作るために
支出金額の大きいものから順に見直すこと。
人生の6大固定費
- 通信費(スマホ、インターネット)
- 光熱費(電気、ガス、水道)
- 保険(生命保険、自動車保険)
- 家(家賃、住宅ローン)
- 車(ガソリン、自動車ローン)
- 税金(所得税、住民税)
これらを対策したときの節約効果は計り知れません。
楽天モバイルならスマホの料金が超お得!稼ぐ〜収入を増やす力〜
貯める力を身につけて
次のステップは「稼ぐ力」を手に入れること。
どんなに貯める力がついたとしても、
自分に入ってくるお金が少ないと経済的自由への時間が長くかかってしまいます。
「生活費<資産所得」で稼ぐ力が強ければ
資産所得をどんどん早く増やすことができ、
経済的自由に到達するまでの時間もどんどん短くなります。
稼ぐ力を手に入れるには
- 労働所得を伸ばす
- 不動産所得or配当、利子所得を得る
この順番が経済的自由への理想的なステップになります。
労働所得を伸ばす
労働所得には2つの種類があることを知っておかなくてはいけません。
それは「給与所得」と「事業所得」です。
給与所得とはいわゆるお給料です
雇われて働くことで時間と引き換えにお金が得られ、
安定性があるので生活基盤を固めるためにもってこいの所得です。
事業所得とは
自分が作った、もしくは運営している事業から生じる所得のことで
主な例が、会社員がやる副業なんかがこれにあたります。
事業所得は成長性に優れ、
大きく収入が伸びる可能性を秘めています。
ただ、給与所得と違って安定性に欠けるのも特徴です。
給与所得で安定感のある生活基盤を作り上げつつ、
元手になるお金が溜まったら事業所得を作るための勝負をしていきます。
不動産所得or配当&利子所得を得る
これまでに貯めたお金で
いよいよ株や不動産に投資していきます。
ここでようやく初めて、
資産所得を得られるようになっていきます。
正しく投資することで
配当や売買利益などでさらに大きな稼ぐ力を身につけることができます。
増やす〜資産を増やす力〜
労働所得が増えてくると、
これからは資産所得も一緒に増やしていく段階に入ります。
ここで「増やす力」の出番です。
労働所得は自分が働くことで得られる収入なので、
どうしても時間的、体力的に限界があります。
もしも収入源の多くが労働所得のみだった場合、
結局は自由にはなれません。
自由になるためには資産所得が必須になってきます
資産が増えれば増えるほど、経済的自由が近づいてきます。
資産所得には大きく「配当&利子」と「不動産所得」があり、
配当や利子での所得だと、
株や債券なんかがそれにあたります。
また、
不動産所得は家賃収入だったり物件の値上がりで利益を得ることができたり
他には不動産に投資しているファンドに投資することで
間接的にオーナーになることもできます。
本格的に投資を始める準備
- 生活防衛資金を確保する
- 投資先の正しい相場を知る
- 複利のチカラを活用する
生活防衛資金を確保する
その名の通り生活を防衛するために最低限持っておきたいお金のことです。
頭に必ず入れておいてほしいのが
「投資用のお金」と「生活用のお金」を絶対に混ぜないこと。
これさえ守れば生活防衛のお金を使ってしまう心配はほとんどないでしょう。
生活防衛資金に必要な金額は人によって違いますが
目安として
会社員なら生活費6ヶ月分、
自営業なら1年分とされています。
(会社員のほうが金額が少ないのは、傷病手当や失業保険などが充実しているから)
自分の生活を守れるだけのお金を準備してから
投資を始めるようにしましょう。
投資先の正しい相場を知る
投資をする上で「投資先の相場を知ること」はとても大切です。
例えば、
スーパーで大根が1本5000円で売っていたら
「高すぎる、これはおかしい」と言って誰も買いませんよね
これはみんなが大根1本の「大体の値段」
つまり相場を知っているから誰も買わないんです。
投資をするときでも同じです。
「これは高すぎる」というものを買わされないようにするためにも
相場を知っておく必要があります。
投資では商品の種類によって差はありますが、
その相場の目安となるのが「利回り」です。
利回りとは投資した金額に対する利子も含めた年単位での収益の割合のことで、
例えば、利回りが「年5〜7%」のものに100万円投資したとすると
1年で100万円が105万〜107万円になるということです。
ちなみにこの「年5〜7%」の利回りは世界中の株の平均利回りとも言われているので
この数値はだいたいの目安として覚えておくと良いでしょう。
複利のチカラを活用する
複利のチカラを味方につけると
長期投資では素晴らしい結果が出ます。
長期投資の特徴として
- 収益が安定する
- 複利のチカラが活きてくる
この2つがポイントです。
なぜ収入が安定するのかというと、
それは日本やアメリカが行った
投資期間が1年の人と、
投資期間が20年の人のリターンを比べた研究結果をみることでわかります。
投資期間が1年の人のリターンは
資産が1.5倍増になった人から半分以下になった人まで幅広く存在します。
一方で20年もの長期期間投資を続けた人のリターンは
多い人で1.2倍増、最低の結果でも1.05倍増
リターンの振れ幅小さくなり、誰1人損した人がいないのです。
まともな投資商品に長期間投資すれば損はしないということは
もう研究結果で証明されています。
複利の力というのは利息計算の一種なのですが、
あのアインシュタインにも「複利は人類最大の発明」と言わせるほどのパワーがあります。
例えば、100万円を「単利5%」と「複利5%」で数年単位で運用するケースを比べます。
単利5%運用
常に100万円(元金)+金利5%という計算になる
(運用1年-105万円) → (2年-110万円) → (3年-115万円)…
元金の100万円に対して金利5%が掛かり、毎年同じペースで増えていく
複利5%運用
最初の100万円(元金)と利子の合計+金利5%という計算になる
(運用1年-105万円) → (2年-110.25万円) → (3年-115.76万円)…
(元金+利子)×金利だと、雪だるま式にどんどん増えていく
投資期間が長くなると、
資産は複利の力で爆発的に大きく増えていきます。
このように「収益の安定性」と「複利の力」で
数年〜数十年と長い目でじっくりと長期投資していくことで
資産収入はどんどん増えていきます。
守る〜資産を減らさない力〜
「守る力」とはこれまでに貯めてきた資産を減らさない力のことです。
この力を持っていなかったために、
経済的自由を道半ばにしてたどり着けなくなる人が数多くいます。
もし、守る力がないと…
- 詐欺・ぼったくりに遭う(お金を騙し取られたり、ぼったくり投資話に乗ってしまう)
- 被災・盗難に遭う(火災でお金が燃える、ネット銀行でパスワードを抜き取られる)
- 浪費する(家、車、ブランド品)
- インフレで削れる(ハイパーインフレ)
実際、このような被害ににあって資産を失ってしまった人が多くいます。
100年以上語り継がれているバビロン大富豪の教えでも
「お金を天敵から堅守せよ!」という教えがあるくらい
お金を守る力は経済的自由のためには必須な力といえます。
しっかりと対策しなければ貯めた資産は簡単に失われてしまいます。
「自分は大丈夫」と過信せず、さまざまなリスクへの対策をしっかりしましょう。
使う〜人生を豊かにすることにお金を使う力〜
これまでに4つの力(貯める、稼ぐ、増やす、守る)を紹介してきました。
経済的自由を手に入れるためには絶対に必要な力ですが
ここである事実を認識してほしいです。
それは、
「自由=幸せとは限らない」ということです。
生活費 < 資産所得
この公式を実現できれば自由な暮らしが手に入ります。
- 毎日満員電車に揺られながらの出勤からの解放
- 嫌いな上司、扱いにくい部下と毎日顔を合わせなくてよくなる
- 毎日遅くまでの残業からの解放
これだけのことができれば
まさに「人生を取り戻した」と言えるでしょう。
ところが、自由というのは飼い慣らすのが難しいもので
- 自由ゆえの、孤独
- 自由ゆえの、不安
- 自由ゆえの、責任
せっかく自由を手に入れても、
「このままなにもせずふらふらと過ごして人生を終えていいのか?」
「ただご飯を食べて寝るだけの人生でいいのか?」
こういった不安や虚無感に悩まされて、人生を悲観してしまう人もいます。
ここで必要になってくる「使う力」
お金は、所詮何かを得るための道具にしかすぎません。
お金をいかに上手に使えるかで
人生を幸せに生きられるかどうかを決めます。
お金を使う力がある人はこういったことにお金を使います。
- 寄付・プレゼント(家族、友人へのプレゼント、慈善団体への寄付)
- 豊かな意味のある浪費(自分が本当に好きなことにお金を使う)
- 自己投資(新しいスキルを身につける、学校に通い直す)
- 時間を買う(家事代行サービス、時短家電)
お金の使い方が下手な人が持っている1億円は、
お金の使い方が上手い人の持つ100万円より価値が低いのです。
自由を手に入れつつも、
上手なお金の使い方をしましょう。
まとめ
5つの力があれば…
今回紹介したお金にまつわる5つの力を身につけることができれば
- 貯める力によって
固定費の改善や節税などで、支出を減らすことができる - 稼ぐ力によって
給与や事業所得で、十分な収入を得ることができる - 増やす力によって
正しい投資で、今ある資産を増やすことができる - 守る力によって
節税したり騙されないことで、資産を守ることができる - 使う力によって
自分の満足感のために、意味のあるお金の使い方ができる
参考にした書籍