いまの仕事内容やこのポジションのままでいいのか?
もっとやれることがあるんじゃないかと向上心がありつつも現状に疑問を持っている人の「リーダーとしての仕事や品格」がわかります。
どんな本か
ざっくり言うと、仕事やプライベートで自信を無くしたり、嫌なことがあったときに読むと元気になれる本です。
様々な偉人たちの名言を織り交ぜてその説明と、その言葉から現代の僕らに必要な行動を49の内容と事例で示してくれています。
作者
岩田 松雄 (スターバックスコーヒージャパン 元CEO)
記憶に頼るな、記録に残せ。
現役時代、私は対戦したすべてのピッチャーの配球やクセをメモしていた。
野村克也/元野球選手、監督
「若い頃はひたすらメモを取って記録すること、それは話し手に対しての敬意を表すことにもなる。」
本当に頭の良い人はどんな人か?
それは記憶力が良い人ではなく、話術に長けているような人でもない。
「必要なことを忘れないようにメモを取る謙虚な人」だと著者は言います。
リーダーとして活躍できる人は、
- 大切なことはすぐにメモを取って記録と記憶に残す
- 口頭での決め事でも、必ず相手に記録としてに残るようなメールなどで確認する
ここで日本の資本主義の父である渋沢栄一を例としてあげています。
渋沢栄一はメモ魔だったそうで、当時ナポレオン3世が君臨していたパリ万博博覧会を訪れ、
ヨーロッパの先進的な技術を細かくメモして日本にその記録を持ち帰ったそうです。
その後、渋沢は株式会社の概念を作り上げ、
徳川時代から続く役人と市民の上下関係の区別(官尊民卑)に疑問を抱き、
「自主独立の精神の大切さ」を訴えました。
過去のリーダーの仕事は「命じること」だが、
未来のリーダーの仕事は「訊ねること」が重要になる。
ピーター・ドラッカー
「人は誰しも話を聞いてもらいたい、わかってもらいたいと思っている。だからこそ自分の話は控えめに、人の話を興味を持って聞く。」
自分の話は半分に、相手の話は2倍聞く。
ついつい自分の話をしてしまい相手の話を聞けていないことがある、それでは対等なコミュニケーションがとれていない。
ユダヤのことわざでこういったものがあります。
「人には口がひとつなのに、耳がふたつあるのはなぜだろうか、それは自分が話す倍だけ他人の話を聞かなければならないからだ。」
頭の良い人ほど、会話を先回りして口を挟みがちですが、
そこはグッとこらえて、相手の話をしっかり聞きましょう。
「時」の歩みは三重である。
未来はためらいつつ近づき、
現在は矢のように早く飛び去り、
過去は永久に静かに立っている。
フリードリヒ・フォン・シラー/ドイツの詩人
「時間を有効的に活用しようと決心すれば、スキマ時間が貴重な時間に変わる。」
僕らの生きる時間は無限ではありません。
みんなそんなことはわかっているはずなのにSNSをダラダラと見たり、スマホゲームに長い時間を費やしたりと、ムダにしてしまっている時間が多いですよね。
人生で成功する人は時間の使い方が上手いです。
まとまった時間で成功につながるアウトプットするために、
コマ切れにある短い空き時間を利用して勉強や情報のインプットを行っています。
これは、「時間」が最も重要な資源であり、最重要な仕事や課題に対していかに多くの「時間」を使えるかが大切であると言えるでしょう。
さいごに
さすがに49もの言葉を紹介することはできませんでしたが、今回紹介したものの他にもためになる内容が多くありました。
また機会があったら他のも紹介する記事書こうかな笑