どうも、ちょびブログのちょびです
今回紹介する本は
2000年に発売されたスペンサー・ジョンソンの「チーズはどこへ消えた?」です。
この本は物語になっていて、
しっかりと物事を考えて行動する「小人」と
単純に本能で行動する「ネズミ」が
「迷路」の中に住み、「チーズ」探します。
この物語は奥が深く、
チーズは人が人生で求めるものを表しています(仕事、お金、家族、健康など)
迷路はチーズを求める場所(現実社会、会社、家庭など)
小人は、現実で言うところの僕らのことです
小人の特徴として、現状にある程度の満足を感じると変化を嫌い、
自分自身で何かを変えようとすることに臆病になり、恐怖すら感じてしまいます。
一方でネズミは本能で行動するが故に、
頭で思考することなく、においや視覚でどんどん進んでいこうとします。
この本は、寓話としての面白さだけでなく、
変化の大切さを教えてくれるものです。
著者
スペンサー・ジョンソン/医学博士、心理学者
心臓のペースメーカーの開発に携わっている
さまざまな大学や研究機関で顧問を勤めつつ、著作活動をしている。
チーズはいつかなくなる
小人とネズミは毎日、自分たちの特別なチーズを見つけようと、迷路の中を探し回りました。
ガリガリかじれる固いチーズが食べたい!
ネズミは本能のままに自分が欲するチーズを探していました。
真のチーズがほしい、それを手に入れたら僕は幸せになれるんだ
小人は真のチーズを見つけることで、幸せになり、成功を手に入れられると信じていたのです。
小人とネズミは何日も迷路の中を探し続けました
行き止まりにぶち当たったり、道に迷ってしまうことも多々ありました。
やがてある日、いつものように迷路の中を進んでいるとステーションCという広い空間に出ます、
そこには自分たちが求めていた大量のチーズがありました。
僕好みのチーズがたくさんだ!
やった!ついに見つけた!これだけチーズがあればもう大丈夫だ!
それからは毎朝、小人とネズミはチーズを食べるためにステーションCに歩いて通うことが日課になりました。
そんな日々がしばらくすると
毎日、わざわざ行くのが面倒だからチーズの近くに引っ越そう
そう言って小人はステーションCに家を立ててそこに住み、毎日チーズをお腹いっぱいに楽しんでいました
ここにいれば飢えることもなく、安心してチーズを食べ続けられると信じていたのです。
チーズがあるこの状況に小人は少しずつ慢心するようになります
実は、大量にあったチーズは少しずつ減り、中にはカビてきているものもあるのですが、小人はこの事実に気づいていません
そしてついにチーズ食べ尽くしてしまいました。
急にチーズが無くなってしまったと思った小人は大声で喚きます
なんてことだ!チーズがないじゃないか!こんなことがあっていいわけがない!
チーズがなくなる数日前、チーズの残数や状態を毎日チェックしていたネズミは
いち早くこのステーションCに見切りを付け、また迷路に新しいチーズを探す旅に出発していました。
これに気づいた小人は
せっかく見つけたチーズに見切りをつけて別の場所に行くのはバカげている
新しいチーズが見つかる保証もないんだぞ、
下手に行動して動くのは危険だ、チーズが戻ってくるのを待ったほうが絶対にいい
そういってネズミをバカにして、ステーションCで新たにチーズが出てくるのを待ち続けました。
この章のまとめ
- ずっと安定したものは存在しない
- 手に入れた成功にもいつか終わりがくる
変化は自分で起こす
ステーションCに残った小人は飢えと戦いながら
毎日自宅の近くでチーズを探していました
やっぱりないか…
ネズミは新しいチーズを見つけられたのかな?
チーズが食べたい……
このとき小人はふと思いました
もうチーズは戻ってこない…
あれはもう過去のものだ
だから新しいチーズを見つけなければいけないんだ!
小人は自分が笑みを浮かべ、ワクワクしながら迷路に入っていく姿を想像した
それから想像力を働かせて、
新しいチーズを見つけて味わっている様子を細かく想像して迷路に入る自分の背中を押した。
出かけよう!
小人は再びチーズを求めて迷路の中へ旅に出る決心をしました。
この章のまとめ
- 同じことの繰り返しをしていても何も変わらない
- 変化は自分から起こすもの
変化を楽しむ
小人は新しいチーズを求めて迷路の奥深くへと進んでいきました
これからは、いままで行ったことのない深い場所に進まなくてはいけません
暗いし怖いなぁ、でもここで恐怖に負けたらダメだ
奥に進むことで怪我をしたり、食べたことのないチーズのかけらを見つけたりと新しい発見がたくさんありました
小人にとって、迷路を進むことはとても刺激的で身の回りに起こる変化を楽しいと感じるようになりました。
迷路に入る前は変化を怖いと感じていたけど、
それは変化する前の段階だからなんだ!
小人はいままで変化に対しての恐怖に捕われていたことを悟り、新しい方向へ踏み出したことで想像以上に楽しくなっていきました。
そしてついに、小人は新しいステーションを見つけます
そこには見たことのない大量のチーズがたくさん…!
やった…!ついに見つけたぞ!
そこには小人よりも先に旅に出ていたネズミもいました
久しぶり!
前の場所はだんだんチーズの数も減ってカビ始めていたりもしたから
常に新しい場所を探していたんだ
そうなんだ、いまでもまだ新しい場所を探しながら生活しているの?
もちろんさ!
毎日チーズのチェックと迷路の探索をしているよ
ネズミはいつでも変化をし続けていました
常に新しいチーズはどこかにあり、恐怖に打ち勝ち、冒険を楽しむことが大切だと教えてくれました。
この章のまとめ
- 変化は人生を楽しくする
- 常に新しいものを探す
- 常に新しいものを探す
さいごに
この本は僕が中学生くらいの頃にも読んだことがありましたが、
改めていま読むと、とても考えさせられるものでした。
変化を怖がっているだけでは何も変わらないですよね
変化を楽しんでいきましょう。