どうも、ちょびブログのちょびです
今回紹介する本は安田雪さんが書かれた
「ルフィと白ひげ 信頼される人の条件 「ONE PIECE」に学ぶ、希望を運ぶリーダーシップ」です。
本書は、以前にも紹介した「ルフィの仲間力」の次の作品でもあります。
今作の内容は、ルフィと白ひげを比べているような章立てになっていて
旧世代の海賊のリーダー「白ひげ」と新世代の海賊のリーダー「ルフィ」の
考え方やリーダーシップの違いを説明しています。
あなたは、人から信頼されたいですか?
きっとほとんどの人が「信頼されたい」と答えるでしょう
人には、他人から認められたい承認欲求があるので当然と言えば当然でしょう。
「友達に信頼されたい」「上司に信頼されたい」「家族に信頼されたい」
人が信頼してほしいと思う相手は様々です。
では、どうすれば人に信頼されるのでしょうか?
信頼を獲得するには「これをこうしたらいい」といった確実な方法はありません
しかし、本書では国民的アニメの「ONE PIECE」から「人から信頼される」ことについてのヒントを得て、
そのための努力や工夫の仕方を解説してくれています。
今回はその中から自分や相手のタイプを分析する方法について説明していきます
この方法を知ることで、人との接し方や人間関係の問題解決につながります。
著者
安田雪/関西大学社会学部教授
人や組織のつながりかたを考察する「社会ネットワーク分析」が専門。
ネットワークの形が人や組織に及ぼす影響力を、大学、企業、NPOなどと連携して研究している。
ルフィは支配なんてしない
大切なのは仲間か目的か
仕事や勉強をする上で、モチベーションは重要ですよね
人によって、モチベーションが上がるかには2つのタイプがあります
それは、関係動機型と課題動機型です。
- 関係動機型
上司部下、仲間同士の関係など、チームの関係でモチベーションが上がるタイプ
仕事上の能力よりも、一緒にいたいという関係を重視した、人間関係志向の人です。 - 課題動機型
たとえ馬が合わないような人とでも、
能力を認め合っていれば一緒に仕事ができるタイプ
仕事があるから一緒にいるだけで、プライベートまでは一緒にいたいとは思わないようなタスク志向の人です。
これらに属さない中間的な人もいますが、まずは自分がどちらのタイプか見極めることが大事です
そして、仲間や上司、部下がどちらのタイプかわかれば人間関係を改善するヒントになります。
タイプを判断する方法としてリーダーシップ研究の第一人者であるフィードラーが提唱する指標で
LPC尺度(Least Preferred Coworker = 最も苦手とする仕事仲間)があります
18項目を8段階で評価して、合計点数で関係動機型か課題動機型かを判断します。
どちらのタイプが良いというわけではなく、状況によってどちらのリーダーが適合的かが変わってきます。
自分のリーダーがどちらのタイプかわかれば付き合い方も臨機応変に変えることができます。
関係動機型な人であれば、飲み会などの関係を深めるようなイベントが効果的ですが、逆に課題動機型には効果がなかったりします。
ちなみに、64点以上が関係動機型、57点以下が課題動機型で、そのどちらでもない人が中間的なタイプで、どちらにもなり得るタイプとも言えます。
ルフィは状況によって変わる理想型
ルフィは間違いなく関係動機型です。
仲間との関係を一番に考えています
一つの船の中で生活をするのですから、関係動機型でなければ仲間を作ること難しいでしょう。
しかし、ルフィが優れているのは、状況によって課題動機型に変われるところです。
義兄のエースが囚われている、大監獄インペルダウンに侵入したルフィ
ところが、すでにエースは処刑台のあるマリンフォードに連れ出されていました。
ルフィは、エースを追いかけるために、インペルダウンから脱出するために
そこで同じく囚われていた、旧敵のクロコダイルと共闘します。
さらには、そこで初めて出会った元王下七武海のジンベエや、革命家のイワンコフらと共に行動します。
つまり、同じ課題ををクリアするためであれば、
かつての敵であっても、初対面であっても手を組む決断ができるのです。
インペルダウンの例は、短期的な問題解決で、このときのルフィの判断は課題動機型です
このことから長期的なプロジェクトは関係動機型、短期的なプロジェクトは課題動機型のほうが良い結果が出やすいように思えます。
状況によって自分のタイプを変えることはできます
仕事では課題動機型、家族では関係動機型といった具合で使い分けたり、
相手のタイプを見極めて、接し方を変えてみると良いかもしれません。
さいごに
前作が面白かったので、ついつい本書を買ってしまいました笑
ただ、前回の記事はしっかりと全てを紹介してしまうくらいのペースで書いてしまって
とても長い記事になってしまったので、
今回はかなーり短く、本書の1割にも満たないような内容で、でも有用な内容を書きました。
続きが知りたい方はぜひ買って読んでみてください。